1975年4月2日〜9月24日放送


  第1話「射 殺」
      〜第19話「わかれ」

 【あらすじ】【解 説】=DVD-BOXより


【CAST】

中野祐二=松田優作
/五十嵐貴久=中村雅俊/野上係長=北村和夫/山下刑事=早川保/宮本=柳生博
上野原=山西道広/雪子=坂口良子/大塚香子=結城美栄子/健次=佐藤蛾次郎 ほか

第1話 「射 殺」 (1975年4月2日放送) 監督=澤田幸弘 脚本=鎌田敏夫
【あらすじ】

中野(松田優作)は連続殺人事件の手がかりを追い、仙台県警から転任してきたばかりの五十嵐(中村雅俊)とともに甲府にやってきた。
県警の島貫刑事にちんぴら刑事とバカにされながらも、必死の捜査を開始。犯人が電話ボックスに残した電話番号を手がかりに、犯人の元恋人(関根恵子)の家を張り込む。

ゲスト:関根恵子、中谷一郎、阿藤 海、清水 宏
【解 説】

「太陽にほえろ!」で登場、その後映画にテレビに、めざましい成長をとげた松田優作と「われら青春!」でデビュー、挿入歌「ふれあい」を大ヒットさせた青春スター中村雅俊の豪華魅力的顔合わせによる青春刑事アクション。
相模県警捜査一課に”はみだし刑事”が二人いる。中野祐二(松田優作)、27歳、射撃の名手で不死身の男。”刑事は犯人を容赦なく逮捕するもの”という、がんこなまでの信念の持ち主。そして、五十嵐貴久(中村雅俊)、24歳、射撃に自信なく、無手勝流。”刑事の仕事は犯罪の防止にある”と考える心の優しさが信条。
松田優作・中村雅俊が、ジーンズ・スタイルからがらりイメージチェンジ。黒皮のジャンパーにパンタロン、サングラスの松田優作。ベージュの三揃えのスーツでかっこよくきめる中村雅俊。二人の若者刑事が吉田拓郎の主題メロディに乗って、風の中を突っ走る。

第2話 「狙撃者を追え!」 (1975年4月9日放送) 監督=澤田幸弘 脚本=鎌田敏夫
【あらすじ】

3人が射殺される事件が発生!犯人は現場にかけつけた中野を蹴り飛ばし逃走。2人組みの犯人の内、一人は手の甲に蝶の刺青のある黒人だった。
中野らは独自の捜査の末、その愛人(篠ヒロコ)の存在をつきとねたが、彼女はすでに結婚して幸せな生活を送っていた。五十嵐はそれを壊す権利はないと主張するが・・・・・・。

ゲスト:篠ヒロコ、石橋蓮司、ウィリー・ドーシー

【解 説】

ゲストに篠ヒロコを迎える。ベトナム帰りの黒人兵(ウィリー・ド−シー)のかつての恋人で、狂ったように無差別狙撃を続ける犯人(石橋蓮司)に、最後は無残に射殺されるといった役どころ。
横浜と横須賀基地近くの外人バー街、通称ドブ板横丁ロケを中心に撮影された。


第3話 「愛が哀しい」 (1975年4月16日放送) 監督=山本迪夫 脚本=鎌田敏夫
【あらすじ】

公金横領で指名手配されていた女のものと思われる焼身自殺体が発見され、中野と五十嵐はそのおんなの姉をつれて、現地に行く。
彼女は遺体を妹と確認するが、不審に思った中野は五十嵐に遺体の皮膚の一部を調べさせ意外な結果を得る。姉の証言の裏に何かが隠されている。

ゲスト:三条泰子、内藤武敏、加藤小夜子、大和田獏

第4話 「刑事くずれ」 (1975年4月23日放送) 監督=山本迪夫 脚本=播磨幸治
【あらすじ】

強盗殺人犯・杉山が現れたとの報により木更津に中野と五十嵐は急行、杉山の妻に会うが、彼女には関本という新しい婚約者がいた。だがその関本が射殺死体で発見された。
木更津警察は杉山の犯行と断定するが、妻の早苗は犯人は別の人物だと言いはる。その男を問いつめようとした彼らの前に元刑事の原田が現れた。

ゲスト:前田 吟、有吉ひとみ、手塚茂夫、灰地 順

【解 説】

はみだし刑事の中野と五十嵐が木更津にとび、逃亡中の殺人犯の出現をめぐる、血なまぐさい事件に取り組む。
前田吟が元刑事・原田の役でゲスト出演。松田優作の中野も、まかりまちがえばこの原田のようになりかねない、という設定だけに、二人の対決は迫力いっぱい。
ロケ隊一行は川崎港からフェリーで木更津へ。撮影はフェリーの甲板、木更津港、富沢公園を中心におこなわれた。


第5話 「人 質」 (1975年4月30日放送) 監督=澤田幸弘 脚本=桃井章
【あらすじ】

中野は2年前に取り逃がした宝石店強盗殺人事件の犯人の1人、北島を偶然、街で見かけ追跡するが逃げられてしまう。
数時間後、捜査陣は非常線を張って警戒。中野は北島の情婦・有子の線から北島の居所をつきとめ逮捕するが、共犯の遠藤の行方をはかそうとして、北島に重傷を負わせてしまう。

ゲスト:片山由美子、河原崎次郎、田中 浩、清水昭博
【解 説】

逮捕寸前まで追いつめながら、人質の若い女を殺して逃走した、二年前の宝石店強盗事件の犯人を、執拗なまでに追う中野刑事の活躍を中心に描く。
見どころは、数台の車を使った追跡シーン。逃げる車が、野原の掘っ立て小屋に突っ込むスタントカーまがいのシーンは、もちろんぶっつけ本番。ところが、追いかけるほうの車のエンジンがかからないうちに小屋に突っ込んでしまいNG、撮り直し。「これで制作費を10万ばかり損した」とスタッフは渋い顔。


第6話 「撃て!アラシ」 (1975年5月7日放送) 監督=澤田幸弘 脚本=鎌田敏夫
【あらすじ】

殺人事件の犯人北川を追って、北川の恋人・則子のアパートを張り込む中のと五十嵐。
突然、則子の部屋にやくざ風の男2人が押し入り、北川の居場所をはかせようと則子を痛めつける。
中野はただちに2人を逮捕。それでも則子は、北川が殺人を犯したことを信じようとしなかった。

ゲスト:伊藤めぐみ、佐々木 功、田口 計、仙波和之
【解 説】

殺人犯と知りつつ束の間の愛を感じた女に、心ゆさぶられる”アラシ”こと五十嵐刑事のやさしさを描く。
中村雅俊が劇中、吉田拓郎作曲の挿入歌「いつか街で会ったなら」を、初めて披露するのが見どころ。
相模湖の下流の相模川にある津久井湖(細長いダム湖)にロケ、ここには大きな橋が数本架かっているが、その一つで五十嵐・中野両刑事と犯人の対決のシーンが撮影された。


第7話 「陽のあたる家」 (1975年5月21日放送) 監督=山本迪夫 脚本=桃井章
【あらすじ】

若いスリの常習犯・吉野順子を何とかその道から足を洗わせようと、張っていた2人。ある日、彼らの目前で順子は仲間と男の財布をスリ盗るが、仲間だけ現行犯で捕まってしまう。しかし、被害者の男は、何もスラれてはいないと言うのだ。
一方、順子はその財布に麻薬がかくされていたことをネタに男をゆするのだが・・・・。

ゲスト:浅茅陽子、石井富子、大村文武、曽我廼家一二三
【解 説】

丘の上の白いマンションに住むことを夢見る若い女スリ・順子(浅茅陽子)と、心優しい刑事・五十嵐のふれあいを描く。
みどころは、電車内のスリのシーン。国電は撮影許可がおりないため、大船・湘南江ノ島間を走る湘南モノレールの一車両を借り切り、六十人のエキストラを動員、ラッシュの雰囲気をつくって撮影された。


第8話 「愛を撃つ!」 (1975年6月4日放送) 監督=山本迪夫 脚本=畑嶺明
【あらすじ】

中野が何者かに狙撃され負傷した。犯人の乗っていた車から、溝口という大学生が割り出された。半年前の事件で中野が足を撃った相手だった。
溝口は恋人がキャバレーで働かされていることで、そのオーナーをライフルで撃とうとし、中野に撃たれたのだった。五十嵐は、不本意ながらそのオーナーのガードをすることになる。

ゲスト:水谷 豊、伊藤孝雄、今出川西紀、斉藤美和


【解 説】

恋人の心がすでに離れてしまったことも知らず、最後まで愛を信じ無残に死んでいく心優しい若者と、五十嵐刑事の束の間のふれあいを描く。
ゲストは、このところ若い女性の間で人気急上昇の水谷豊。中村雅俊と水谷豊は、松竹映画「想い出のかたすみに」で初共演、ファン層も似通っているところからすっかり意気投合、「今度はテレビで一緒にやりたい」と話し合っていたが、それが実現したもの。
もっとも、今回の水谷豊の出演シーンはわずか。茅ヶ崎海岸でのロケも、半日たらず。それでも撮影の合間には、小道具のライフルとピストルで決闘ごっこに興じるなど、仲良くはしゃいでいた。
なお、水谷豊は、第15話「孤独な殺し屋」の鹿児島ロケに、再びゲスト出演する。


第9話 「重い拳銃」 (1975年6月11日放送) 監督=降旗康男 脚本=桃井章
【あらすじ】

五十嵐は単独で草津へ出張し、草津署の老刑事・丸山に世話になる。
丸山は若い頃、国体の県代表になる程の射撃の名手であったがある事件で逆に犯人に撃たれ自信を失くし、以後拳銃を持とうとはしなかった。
そこに彼の息子がチンピラを刺し殺して、逃亡中という連絡が入る。

ゲスト:佐藤英夫、土屋嘉男、降旗文子、栗原嗣雄

第10話 「小鳥の審判」 (1975年6月18日放送) 監督=降旗康男 脚本=上條逸雄
【あらすじ】

悪どい高利貸しで評判の悪い金融会社社長の徳永が何者かに狙撃され重傷を負う。直後に秘書・津山節子に脅迫電話があり、相手は東北訛りの中年男だったという。
さらに、徳永が入院した病院の院長の娘が誘拐され、徳永の手術を成功させたら娘の命はないと、脅してくるが、男に訛りはなかったというのだ。

ゲスト:三浦真弓、平田昭彦、千葉 裕、北条寿太郎


【解 説】

サラリーマン金融会社社長襲撃事件と、病院長令嬢誘拐事件の裏にひそむ、社長秘書・津山世津子(三浦真弓)と、犯人である弟・進(千葉裕)の、十五年にわたる恨みを描く。


第11話 「鞄を持った女」 (1975年6月25日放送) 監督=出目昌伸 脚本=鎌田敏夫
【あらすじ】

銀行強盗が逃走中、交通事故にあい入院した。
瀕死の犯人は、共犯の男に渡してくれと看護婦の真弓(金沢碧)に鍵をたくす。鍵がコインロッカーのものであることを知った真弓は、密かに金を取り出し、注射器で犯人を殺してしまう。
一方、銀行強盗の黒幕は、真弓が鍵を握ったことを知り、真弓を拉致しようとする。

ゲスト:金沢 碧、高橋長英、川辺久造、土方 弘

【解 説】

転がり込んだ五千万の札束に運命を狂わされて、次々と犯行を重ねていく、美人看護婦の悲劇が描かれる。
この看護婦・立花真弓を金沢碧が演じるほか、真弓の兄の役で、高橋長英が特別出演している。なお、この回からアラシこと中村雅俊のコスチュームが夏らしく純白のサファリー・ルックに変わる。


第12話 「海を撃った日」 (1975年7月9日放送) 監督=出目昌伸 脚本=鎌田敏夫
【あらすじ】

中野は五十嵐と共に足尾で逮捕された傷害犯・矢野(小野進也)の引取りを命じられる。足尾では何者かが矢野奪回の行動を開始していた。
落石で電車が止まり、山越えする3人。恐怖の中、見えない敵の攻撃から必死で逃げる3人の間には、いつしか連帯感が生まれ、矢野は事件の裏を告白する。

ゲスト:小野進也、稲吉靖司、市村昌治、二見忠雄


【解 説】

栃木県の足尾から相模署へ犯人を護送するうちに、はみだし刑事の中野、五十嵐と犯人のちんぴらやくざ・矢野(小野進也)の間に奇妙な男同士の友情が芽生える。
今回の撮影は、足尾線沿線を中心に行われた。足尾線は二両連結だが、国鉄の協力により一両を借り切り、緊迫感あふれる護送シーンが撮影された。また途中からは歩いて山を越える設定。どこからともな飛んでくる銃弾で三人とも負傷したうえ、激しい銃撃戦が展開され衣装はぼろぼろ。なかでも中村雅俊のベージュの三揃えのスーツは、これで二着目が使用不能になってしまった。

第13話 「誘 拐」 (1975年7月23日放送) 監督=斉藤光正 脚本=柏原寛司
【あらすじ】

裏付け捜査のため松本に飛ばされた中野と五十嵐は、誘拐事件に遭遇。2人は地元信濃警察に協力することになるが、昔気質の刑事・浅田(若林豪)とことごとく対立してしまう。
誘拐されたのは会社社長・清水(北原義郎)の7歳になる娘で、捜査陣は誘拐犯からの指定場所を張るが・・・・。

ゲスト:若林 豪、春川ますみ、北原義郎、久富惟晴


【解 説】

信州は松本へとばされた、はみだし刑事の中野と五十嵐が地元浅田刑事と張り合いながら、誘拐事件に取り組む。
市のほぼ中央にある松本城で、身代金を渡すため犯人の現れるのを待つシーンが、その近くの四柱神社では、犯人逮捕の件りが撮影された。松本城での撮影は、六月半ば梅雨の真最中とあってあいにくの雨。急きょシナリオの設定を変え、見物に来ていた女性ファンから傘を借りて、松田優作と中村雅俊が男同士の相合傘で張り込むシーンが追加された。


第14話 「雨に消えた・・・」 (1975年7月30日放送) 監督=斉藤光正 脚本=畑嶺明
【あらすじ】

強盗殺人事件の目撃者・かおり(五十嵐淳子)に会った五十嵐は、その可憐さに一目惚れする。
かおりは、容疑者・山中には見覚えがないと云うが、彼女が山中と同じ出身と知った中野は、かおりも事件に関連があると睨み尾行を開始。
そして、かおりが山中と会っているのを目撃して五十嵐は唖然とする。

ゲスト:五十嵐淳子、藤原釜足、速水 亮、広瀬昌助


【解 説】

五十嵐じゅん改め五十嵐淳子が、清楚な美しさの中に暗い影を持つ事務員の役でゲスト出演する。
この年の1月、芸能界にカムバック、これから本格的に女優としてやっていく決意もあらたに、幼い感じのするじゅんから本名の淳子にかえったもの。
湖でボートが転覆、溺れかかった西島かおり(五十嵐淳子)を、五十嵐刑事が助けるクライマックス・シーンは茨城県・霞ヶ浦で撮影された。中村雅俊の水泳は有名だが、五十嵐淳子も川村学園在学中から本格的にやっていたというだけあって、水泳は得意中の得意。おぼれかかるシーンのほかに、見事な泳ぎっぷりも披露する。


第15話 「孤独な殺し屋」 (1975年8月6日放送) 監督=山本迪夫 脚本=鎌田敏夫
【あらすじ】

匿名の通報を受けた中野と五十嵐は坂田という青年を張っていた。通報は坂田が通う食堂の娘・由美子がしたものだった。
親しげにかまってくる由美子に坂田はからかうように「俺は殺し屋だ」と答える。冗談半分に警察に通報した由美子だが、思いもよらない黒幕が、坂田の背後に潜んでいた・・・。

ゲスト:水谷 豊、青木義朗、山添多佳子、頭師孝雄


【解 説】

水谷豊が、恋人に裏切られ、親と慕うボスにも裏切られ死んでいく孤独な殺し屋の役でゲスト出演。その殺し屋・坂田の足どりを追って、相模署のはみだし刑事、中野と五十嵐が鹿児島から奄美大島へとぶ。
澄みきった青空にくっきり浮かぶ白い雲、エメラルドの海に灼熱の太陽さんさんとふりそそぐ奄美大島で、7月20,21,22,23の四日間、ロケがおこなわれた。
撮影場所は、ソテツの群生林で知られるアヤマル岬、さんごの砂浜が白く輝く用安海岸(通称ばしゃ山)、紬センター、巨大まがじゅまるの木が見られる南州ビーチなど、いずれも北奄美の景勝地ばかり。
このロケに参加した松田優作、中村雅俊、水谷豊、青木義朗の四人とも奄美は初めて。普通ならファンに囲まれ身動きがとれないところだが、ここ奄美大島はNHKしか放送されていないせいか、それほどでもない。中村雅俊などは何となく物足りない様子。海岸での撮影の合間には、肌に陽を浴びのんびり泳ぎ回り、楽しいロケとなった。


第16話 「儀式の終わりに」 (1975年8月20日放送) 監督=山本迪夫 脚本=播磨幸治
【あらすじ】

警官殺しの強盗犯を追う中野は、近くのマンションの一室の前で指輪を発見する。部屋の主は仲倉明子というモデルだった。
翌日指輪は盗まれたものと判明するが、明子は結婚のために鹿児島に旅立っていた。中野は明子の荒らされた室内などから犯人と明子との関係を推理。五十嵐と共に鹿児島に急行する。

ゲスト:真野響子、草野大悟、石田信之、大森義夫、山本 勝


【解 説】

真野響子がエリート商社マンとの幸せを夢見ながら、挫折するファッションモデルに扮する。二人だけの結婚式を挙げるため鹿児島へ来た彼女が、強盗殺人犯につきまとわれ、ゆすられる話。
撮影は七月半ば、猛暑の鹿児島で行われた。頂上に絶えず噴煙立ちこめる桜島、その中腹の溶岩地帯で撮影中、にわか雨とともに、大量の火山灰が降って来て「スワ噴火か!」と、驚いた松田優作・中村雅俊ら出演者、スタッフ全員が灰だらけのままあわてて避難ごうに退避するというハプニングがあった。

第17話 「子守唄」 (1975年9月10日放送) 監督=降旗康男 脚本=桃井章
【あらすじ】

キャバレー社長が殺され、目撃者の証言から犯人は響組のチンピラ・室田と判明する。響組幹部・江藤が黒幕なのは歴然なのだが、江藤は決して表には出てこない。
ところが自首するはずの室田が逃亡。アパートを張っていた中野らは、女からの手紙を発見し、その差出人・原田妙子の住む福山へ飛ぶ。

ゲスト:服部妙子、磯村健治、原 泉、黒部 進、袋 正


【解 説】

ちんぴらやくざに騙され、子供まではらみながら、ついに憎みきれなかった女の悲劇を、広島県鞆の浦の、瀬戸内に広がる夏の海をバックに描く。


第18話 「狂乱のロック」 (オンタイムではなく再放送時に放送された) 監督=澤田幸弘 脚本=畑嶺明
【あらすじ】

中野は高校時代の友人・吉本の妻・理恵から、吉本が行方不明だと聞かされる。
翌日、吉本の水死体が発見され、聞き込みからマイクロバスに乗った男たちが死体を川に捨てた事がわかる。そのバスはロックバンド”ブラック・エンジェル”のもので、リーダー・黒木の自宅は吉本の家の隣だった・・・。

ゲスト:夏 純子、蟹江敬三、皆川妙子、佐々木勝彦、小原秀明


第19話 「わかれ(最終回)」 (1975年9月24日放送) 監督=降旗康男 脚本=鎌田敏夫
【あらすじ】

麻薬密売の罪で服役していた竹中が脱獄した。自分を裏切った女・千恵に復讐するためだった。かつて千恵は、偶然出会った五十嵐を愛し、そのために竹中と別れようとして警察に密告したのだ。千恵は、今は売春バーで働いていた。彼女の転落の責任は、刑事であることを隠して近づいた自分にあると思って悩む五十嵐。だが、千恵は五十嵐の警告を聞かず、竹中に射殺されてしまう。捜査本部は千恵を重体と偽って報道し、竹中をおびき出しに成功するが、人の愛情を捜査に利用する事に悩んだ五十嵐が、竹中に千恵の死を教えてしまう。

                 ゲスト:片桐夕子、吉行和子、樋浦 勉、桜井浩子


【解 説】

清楚な喫茶店のウェイトレスから、いかがわしいバーのホステスへ、やがて、かつての恋人に撃たれ無残にも死んでいく哀しい女を、ゲストの片桐夕子が演じる最終回。
なお、五十嵐は、この事件を最後に刑事を辞め、どことも知れぬ街へ行ってしまう。中野との、さびしげな別れがラストシーンである。



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